スタッフ詳細
朴 路美
「羽佐間道夫さんから受け継いだ『平家物語』は滅びの記録ではなく、激動の時代を生ききった人々の魂の記録です。
この壮大な物語の真髄が、自分を生きることが困難な現代に深く響き渡りますよう、生きる力に溢れますよう、集結してくれた素晴らしいスタッフ・キャストと共に全力を尽くして紡いでまいります。」
東京都出身。桐朋学園芸術短期大学演劇科卒業後、演劇集団円を経て、LALを設立。舞台、アニメ、吹き替え、ナレーションなど活動は多岐に渡る。
主な代表作に、アニメ『鋼の錬金術師』エドワード・エルリック役、『NANA』大崎ナナ役、『進撃の巨人』ハンジ・ゾエ役、舞台『レ・ミゼラ
ブル』マダム・テナルディエ役、ロンドン公演でも大好評を博した『千と千尋の神隠し』湯婆婆/銭婆役、『キングダム』紫夏役など。吹き替えでは、ノオミ・ラパス、ヘレナ・ボナム=カーター、レディー・ガガ、ほか多数の俳優を担当。
自身のプロデュース作品の演出等にも注力する。

小林靖子
「平家物語を『普遍的』と言うのはあまりに使い古された表現ですが、人間の感情や葛藤だけでなく、エンターテイメント性においても普遍的だと感じます。
聴く人、読む人を面白がらせる、というと語弊がありますが、 感情を動かそうという作者の工夫は、何百 年たっても色褪せません。
そこを失ってはどんなに素晴らしい作品であろうと忘れられてしまうのです。
作品の芯は失わず、しかし古典に興味がない方たちにも平家物語を『面白い』と感じて頂き、この作品を未来へつないでいけたらと願っています。」
東京都出身。
1993年『特捜ロボジャンパーソン』でデビュー。
1998年『星獣戦隊ギンガマン』でメインライターを任される。
2000年頃から 『平成仮面ライダーシリーズ』を手掛け好評を 博する。
2010年代ごろからは『ジョジョの奇妙な冒険」や『進撃の巨人』といった
人気アニメのヒットに貢献し、アニメ脚本家としても高い評価を得ることとなった。
近年では、『岸辺露伴は動かない』『犬神家の一族』など巧みな構成力を生かしたドラマの脚本が評価されている。
今回は初の舞台書下ろし作品として平家物語の世界を独自の視点で描き切る。

森山開次
「語り継がれてきた軍記物『平家物語』に向かい合えることに、深く感謝し震えている。
字面だけを読むことはできても、 その心髄を今に伝えることは容易ではない。
荒ぶり振れるこの船上に、しっかり踏ん張り立たなければ、 いともたやすく海原に振るい落とされる。
私の身体は恐怖さえ感じているが、 同時に喜びにも似た武者震いも感じる。
今を生きる私たちは、どこまで深く『平家物語』に迫れるのか。
全身全霊をかけて挑みたい。」
神奈川県出身。2005年、自身の演出・振付によるソロ作品『KATANA』でニューヨークタイムズ誌に「驚異のダンサー」と評される。
2007年、ヴェネチア・ビエンナーレ招聘。2013年芸術選奨文部科学大臣新人賞。近年の主な演出振付作品に2020年新国立劇場バレエ団『竜宮』、2021年東京2020パラリンピック開会式(演出・チーフ振付)、2024年全国共同制作オペラ『ラ・ボエーム』など。
2023年より舞台『千と千尋の神隠し』カオナシ役、幻の仮面劇・伎楽の復興に挑んだドキュメンタリー(NHKBSプレミアム)出演など、ダンサー、演出家の両面で唯一無二の活動を展開している。
